股関節臼蓋形成不全

股関節臼蓋形成不全とは、股関節の部分に存在する臼蓋戸呼ばれる関節面が十分に作られていない症状を表す診断名です。

股関節というのは、大腿骨頭と呼ばれるボール状の部分が骨盤の臼蓋というくぼみというか、穴の部分にはまることで形成されています。
ちょうど、片方の手のひらで、もう片方の握りこぶしを包み込むような形ですね。
これで、骨と骨が動かせる状態でつながることになり、股関節が形成されます。

股関節は走ったりジャンプしたりすると、体重以上の力がかかる、かなりハードな部分ですので、大腿骨頭もかなり大きなものになります。
しかし、それを受ける臼蓋の大きさが不十分だと、股関節が外れてしまったり、通常は当たらない部分に骨が当たることで痛みが出たりすることになります。

これが股関節臼蓋形成不全と呼ばれる症状です。

臼蓋形成不全股関節痛のce角

臼蓋形成不全では、股関節痛が表れることも多いですが、最初はそれほど痛みを伴わないため、発見が遅れてしまうことも多いようです。

関節のはまり方が不完全になってしまうということで、臼蓋のフチの部分が大腿骨頭の部分と不必要に接触して、骨が傷ついたり、少ない関節面積で健康な人と同じ体重を支えなければならないため、それを支えるために体のバランスが崩れたりすることもあります。

また、痛みをかばうために無意識のうちに姿勢が悪くなったり、歩き方が変になってしまうこともあるようです。

股関節臼蓋形成不全の診断にはce角と呼ばれる、大腿骨頭の中心から骨盤の外側を結ぶ線と鉛直方向の直線がなす角度が使われます。
これが25度以下だと股関節臼蓋形成不全といわれます。
ひどい人になるとce角がマイナスになる人もいるようです。

先天性股関節臼蓋形成不全

股関節臼蓋形成不全の原因は主に二つが知られています。

一つは先天性股関節脱臼や亜脱臼により、関節が外れた状態で生まれてきた場合、そのまま放置したり、治療でも完全に治らなかったりした場合に、臼蓋の成長が妨げられてしまうということによります。

もう一つは、生まれつき骨盤の形が閉じた状態の人の場合です。
骨盤は臼蓋の部分を囲むように大腿骨頭にかぶさっているのですが、骨盤が閉じた形だと、十分に被さりきることができず、関節の接触面が狭くなる股関節臼蓋形成不全へと進行する場合があります。
これがいわゆる先天性股関節臼蓋形成不全と呼ばれる症状になります。


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