股関節の痛みを感じたとき、すぐに病院に行く、という人は少ないと思います。
場所が場所だけに、ちょっとした痛みなら、医者に診せることなく治ったらいいなあ、と思って放置することも多いでしょう。
ただ、股関節の痛みは変形性股関節症などの症状であることも多く、早めの治療が望ましいものです。
特に小さい頃に先天性股関節脱臼などで治療を受けた経験のある人は、大人になってから変形性股関節症を引き起こすことも多く、注意が必要です。
また、股関節の後ろ側で痛みを感じる場合は、股関節自体の痛みではなく、腰椎間板ヘルニアや座骨神経痛といった痛みであることも多いです。
さらに、稀なケースでは悪性腫瘍、つまりガンによる痛みということもあります。
整形外科医の糸満盛憲氏が書かれた「股関節の痛みをとる本−変形性股関節症とつきあう」という本が話題になっています。
この本では、著者が自身のかかえる患者さんの実例を交えながら、Q&A形式のコーナーやイラストなども使って、変形性股関節症の進行を遅くし、人工股関節置換手術などを受けずにすむようにする生活の工夫などが綴られています。
本を読んでみると、つらい変形性股関節症の痛みを乗り切る方法であるとか、筋力トレーニングにより、股関節への負担を減らす方法などが具体的にかかれており、患者さんや、患者さんの家族などにとって、大変参考になる書籍になっています。
股関節の痛みの原因は、変形性股関節症や股関節の脱臼、亜脱臼、あるいは大腿骨頸部の骨折による大腿骨頭の壊死など、股関節自体に問題があるものの他に、先ほど説明したような腰椎間板ヘルニア、座骨神経痛、悪性腫瘍、あるいは肉離れや筋繊維の断裂など、意外と幅広いものです。
私たちのような素人では、そもそもどの部分が悪くて痛みが出ているのかを判断することも容易ではありません。
そのため、痛みが治まらない、断続的な痛みが続くという場合は、できるだけ早めに整形外科を受診して原因を探ることが肝要です。
最近では股関節の専門外来を開設している病院もあるので、適宜利用するとよいのではないでしょうか。