股関節の炎症

股関節はときとして炎症を起こすことがあります。

関節痛の原因として関節炎というのは、どの関節にも起こりえるのですが、股関節の場合は特に歩行するに当たって重要な関節でもあることから、関節炎の痛みによって歩行できなくなるなどの重篤な影響が出ることもあってやっかいなものです。

ただ、多くの股関節の炎症は一時的なものですので、治れば元のように歩くことができるようになります。

股関節の炎症にもさまざまな種類がありますが、主に子供がかかる股関節の炎症として、単純性股関節炎と呼ばれるものがあります。
小学校入学前から小学校低学年くらいに発症するもので、痛みのため足をひきずったような状態で歩く跛行が見られます。
原因は不明とされており、微熱を伴うことがあるものの、ウイルス性のものではないというのが特徴です。
一過性のものなので、特に治療は行なわず、安静にして痛みが取れるのを待ちます。

スポーツ選手など、素早く体を動かすことを繰り返すような人に見られる股関節の炎症が股関節周囲炎です。
股関節に限らず、腱や筋が骨の近くを通っている場合、骨との摩擦で傷まないように滑液と呼ばれる潤滑液を含んだ滑液包と呼ばれる袋が存在します。
ここに炎症が生じるのを股関節周囲炎、股関節滑液包炎と呼びます。
炎症により滑液包に石灰の結晶が付着する石灰沈着が見られ、安静にするだけでは治りません。
多くは湿布や注射などの薬物治療をメインとしますが、稀に手術を伴う場合もあります。

スポーツ選手に見られるといいましたが、必ずしもスポーツ選手に限りません。
例えば、ゴルフのスイングなどでも、うまい人になればなるほど、股関節の動きをうまく使って飛距離を稼いでいるものです。
この場合、股関節は一日中酷使されるため、炎症を引き起こす例が多いようです。

腰痛などと同じものだと勝手に判断して、お風呂で温めたり、温湿布を貼ったりしては逆効果になりますので、こういった種類の炎症があるということを覚えておいて、ちょっとでも異常を感じたらすぐに医者の診断を受けるようにしましょう。


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