股関節脱臼

股関節脱臼は股関節を形成する大腿骨頭が骨盤の臼蓋という屋根のような部分から外れてしまうことです。

臼蓋の深さが足りない臼蓋形成不全により、普段から亜脱臼(脱臼しかけ)の状態だった人が何かのはずみで脱臼してしまったり、あるいは高いところから転落したり、転倒したり、あるいはダッシュボード損傷といって、自動車の交通事故でひざをダッシュボードに激しくぶつけることにより、股関節に強い外力がかかって脱臼を引き起こしてしまうこともあります。

股関節後方脱臼では、多くの場合、大腿骨頸部の骨折を伴います。
この場合、大腿骨頭壊死につながる危険性もあるため、早急な手術などの治療が必要です。
また、リハビリにより筋力をアップさせることも必要になります。

先天性股関節脱臼

先天性股関節脱臼というのは赤ちゃんの頃に見られる異常です。

先天性という名前から、生まれつきの障害なのかな、と思われがち(というか普通は思いますよね)ですが、実は後天的な要因によるものが大半を占めます。
というのも、赤ちゃんの脚は股を大きく広げたカエルの後ろ足のような状態が一番自然な状態なのですが、子育て経験がはじめてのお母さんや、あまり赤ちゃんを抱っこしたことのない親戚のおじさんなどが変な抱き方をしたりして、足が直立に近い形になってしまい、その力で脱臼してしまうことが多いようです。

先天性股関節脱臼の場合、痛みはほとんどないため、新生児の3ヶ月健診などで開排制限と診断されてはじめて気づく人が多いようです。

スリングによる股関節脱臼

スリングはまだ外で歩くことのできない赤ちゃんを抱っこするための道具として、小さい子供さんを育てるママの力強い味方になっています。
スリングを使えば、手がフリーになって、買い物袋を持ったり、他の子供の手を引いたりできるのが便利ですね。

しかし、スリングを正しくない使い方で使用すると、赤ちゃんの股関節に不自然な力がかかり、脱臼を引き起こしてしまうことがあるようです。
特に、赤ちゃんが動いて落下しないようにしっかりと固定してしまうと、逆に股関節脱臼の危険性が増大しますので、足が自由に動けるだけのスペースを確保してあげるようにしましょう。


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